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花まる日和。

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草の輝きがもたらす輝き。

日曜恒例朝市に行ってきました。
寒くなってきたからか、HUCKLEBERRY氏は

(つ´∀`)つ「やっぱボク行かない、おいしいパン買ってきて。」
と私に丸投げ。まだ寝てます。

私は眠くても何でもこの朝市が大好きなので
マイバック片手に今日もおいしい野菜と果物を買いに行ってきました。
みかんとりんごを買ったお店では

「ねーさん、柿好き?持ってきな。ほらよっ!」
とビニールいっぱいの柿をもらいました。
既に液が染み出してるのもある・・急いで食べなきゃ。

本当に木からそのままもいできたんだろうなと思われる柿が
山積みでした。あれはけるのだろうか。

昨日読み終わった本がすごく良くて
まだその余韻に浸っています。
こんな本は久しぶりだ。

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佐伯一麦著

この著者の本は初めて読んだのだけど
良かったー。図書館でこの表紙と題名に惹かれて
手にとって、内容が草木染めの世界に身一つで
飛び込む若い女性の話だとわかって
おおお、読んでみたいと思って借りました。
ジャケ借り。(笑

東京の映画配給会社でバリバリ働いてた若い女の子が
一大決心をして本当に身一つで草木染めの師匠の所に
弟子入りするのです。
舞台は山形。

山形の自然と、季節の移ろいの美しさ、
そして出会う人々のくっきりとした人柄。
良く都会の人は同じ顔をしている
みたいに言われることがありますが
この物語を読んでいると
彼女が山形で出会う人々の姿形が
どんどん脳裏に浮かんできます。

初めての寒冷地方での冬、雪道の運転、
都会での暮らしとの違いに戸惑いながらも
その地で暮らし、そして季節ごとの草、木、実、花
たちを染めながら、そしてそのものたちに
逆に彩られながら東京では決して得られなかった
様々な体験をします。

季節の旬を食すことも彼女にとっては
大きな違いでこれは
私は読むたびに心が大きく騒ぎました。
そう!そう!そうなんだよ!
とこぶしを握り締めたりしていました。

特に初めての冬を迎える準備や
北国での冬の過ごし方なんかを読んでいると
何も知らないまま長野に引っ越していって
体当たり生活をしていたことが
昨日のことのように思い出されて泣きそうになりました。

様々な美しい描写があるのですが
他に彼女の師匠が彼女にいつも
季節ごとの俳句や短歌、他にも
古い文人の詩や言葉を聞かせるのですね、
その時の情景や、感情、草の状態によって。
それが素敵。

沢山素敵な言葉ありましたが
その中でも私が読んで唸ったのは
季節柄と言うのもあるのでしょうが

高浜虚子

(たかはま きょし、
明治7年(1874年)2月22日 - 昭和34年(1959年)4月8日)
明治~昭和期の俳人、小説家。)



「去年、今年貫く棒の如きもの」
という句です。

これが心にぴたっと貼り付いて意味が染み出してくると言うことは
私も年をとったなあと思いました。

この先又どんな素敵な本に出会えるかと思うと
ワクワクします。
読書ってなんて愉しいんだろうと久々に読みながら
興奮しました。

今日もこれから新しい本を読み始めようと思います。
又素晴らしい出会いになることを願って。
それでは皆様ごきげんよう。


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by liar-basho | 2009-11-01 08:03 | 徒然DAISY
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